そら1才の誕生日
「そら」が去勢手術をした約半年後。
「そら」が1才の誕生日を迎えた三月の終わりの頃、「そら」はひとりでした。
同じ月の初めに「ゆず」が虹の橋をわたってしまったので。
ひとり空をながめる「そら」
何度迎えても慣れることのない悲しみに涙しましたが、ひとりになってしまった「そら」が寂しくないかも心配でした。
そして、いずれ子猫を増やすなら「そら」がまだ幼いうちの方が良いとも思っていました。お互い若くて適応力のある方がなじみやすいと思っているからです。
2匹のアメショの女の子
新しく迎える子を探すにあたり条件がありました。
女の子であること。
これは「そら」が男の子だからです。オス同士はテリトリー争いが激しいため元から家族(親子だったり兄弟だったり)でない限り同居は難しいことが多いそうなので避けました。
あとは夫が今までの子たちと同じアメショを希望していたので自然とアメショの女の子を探しました。
そして見つけたのが生後5ヵ月の女の子と生後2か月の女の子です。
わたしは小さい子だけでも良かったのですが、自ら抱かれにきて甘えた5か月の女の子にデレッデレになった夫が籠絡されたためふたり迎えることになりました。
帰宅しながら名前を考えて大きい子は「はる」小さい子は「ふたば」になりました。
因みに家に来てからの「はる」は大の抱っこ嫌いでものすごく拒否します。夫は塩対応っぷりに「だまされた!」と言っていますが、猫は気まぐれだしね?
実は「はる」も甘えたい子なので頭を撫でてあげると喜びます。抱っこは嫌いだけど!
「はる」(左)と「ふたば」(右)
小さい「ふたば」は今まであったケージに、ちょっと大きい「はる」は新しく買った大きめのケージでしばらく過ごしました。今は大きなケージだけ猫の避難場所(何かあった時に逃げ込める場所)としてリビングに出してあります。
「ふたば」用のケージに入る「はる」
「そら」の変化
びっくりしたのが「そら」の態度です。
お姉ちゃんたちがいた頃から暴君だったので仔猫をいじめたりしないかかなり心配していたのですが、最初こそ観察モードだったものの末っ子の「ふたば」を甲斐甲斐しく育て始めました。
やさしく舐めたり、添い寝する「そら」
「はる」は自分より大きな「そら」に対して慣れるまでは遠巻きに接する感じでしたが、ほぼ赤ちゃんな「ふたば」は「そら」を自分の保護者だと感じているのかされるがままにお世話されています。
うれしいことにこの頃から「そら」の噛み癖がなくなりました。
遊ぶ「ふたば」を見守る「そら」
みんな仲良し
「そら」が「ふたば」ばかりかまうので、「はる」はひとり遊びのできる子に育ちました。逆に「そら」が甘やかしたせいで「ふたば」は大きくなっても遠くから大きな声で鳴いてアピールする甘えん坊になりました。
「ふたば」が鳴くとダッシュで駆け付けていた「そら」も今は放置気味なので、ひたすら鳴きながら歩いてきて人間の目の前で転がり、お腹をみせて『なでていいよ』とアピールするようになった「ふたば」は寝る時も人間のベッドの上です。
交代で追いかけっこして遊んでいるのを見ると、「そら」も遊べる妹たちができて良かった。
再び窓辺には複数のしっぽが並ぶようになりました。
それを見ては、仲良くなってくれて良かったなぁ。家族が増えて良かったなぁ。と思うのです。
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