第97話 忘れない

ぶつかり合う主張の果て

クロです。

とうとうエメトセルクとの決戦、彼が言うところの最後の裁定が始まる。

第96話 終末体験
エメトセルクを追う クロです。 「最奥で待つ」と言ったエメトセルクを追い、彼の再現した終末のアーモロートを突き進んだ。 終末のアーモロートを進んでいく 終末の災厄の際には暴発した古代人たち...

真の名はハーデス

 

勝者の歴史が続き、敗者は反逆者として名が記される。

この星の物語における悪役を決めようじゃないか。

「我は真なる人にしてエメトセルクの座に就きし者、

己が名をハーデス、冥きに眠る同胞がため、世界を奪い返す者なり!」

 

そんな口上で始まったハーデスの討滅戦。

 

「全力で来い!私もあるべき姿で迎え撃ってやろう」

 

その言葉通り仮の姿(ソル帝)をやめて本来の姿をさらすハーデス。

テンペストの深海にアーモロートを再現したハーデスの、その膨大な魔力がクロたちに襲い掛かる。

召喚された古代人の影も大量だ。

 

なんやかんやとそれを凌ぐと、ハーデスはさらに膨大な魔力を使うために肉体の枷を外した。

ますます大きくなるハーデスと、無数に浮かぶ古代人の仮面。

彼の同胞たちの想いを乗せた攻撃は激しくなっていく。

 

でも、こっちも敗けるわけにはいかないんだよね。

結末

そしてついにハーデスの魂に亀裂を入れる。

 

 

「まだだ・・・」

抗うハーデス。

 

古代人たちの記憶、執念、希望、絶望、未だに胸を焼き続ける無念を背負ったハーデスもまた、敗けるわけにはいかないと抗う。

 

「絶対にここで終わりにしてなるものかっ!」

 

再びハーデスが攻撃に転じようとした時、サンクレッドが飛び出した。

攻撃をかわしながら白聖石を切り刻みハーデスに突き刺すサンクレッド。

 

「今です!この戦いに決着を!」

 

ウリエンジェの声にみんなで一斉に白聖石にエーテルを送り込む。

砕け散る白聖石を見た後、あたりは暗闇に包まれる。

そこに走った一筋の光がハーデスを貫いた。

 

それはアルバートの斧の形をしていた。

 

舞台は暗い場所からアーモロートを見下ろすテンペストの岩棚の上に。

深い海の底のはずなのに明るい。

 

見慣れたソル帝の姿のエメトセルクが立っている。

あぁ、これでお別れなのか・・・。

なんだろう、淋しさがこみ上げてくる。

お互いの主張がぶつかりあった結果なんだけど、淋しいんだ。

わかってたけど、淋しいんだ。

敵だけど、いなくなるのが淋しいんだ。

「覚えている」と頷くと、ひそかに微笑んでエメトセルクは消えた。

アルバートの想いのこもった光る斧も消えた。

 

忘れないよ。

そこに確かに生きていたことを。

 

ゆがんだ眉も、ふざけた物言いも、ひらひらと舞う去り際の手振りも、まじめな口調も、望んだ願いも、同胞への想いも、手を取り合おうと考えてくれたことも、結局ぶつかり合ったことも、その結果も。

 

そこに確かに生きていたことも。

 

ひとつの終わり

 

エメトセルクが消えた感傷にまだまだ浸っていたかったけどそうもいかず。

一か所に集まりやり遂げたことを確認しあう面々。

ヤ・シュトラとリーンがクロのエーテルが安定していることに驚いている。

闇の化身みたいなエメトセルクが消えたこととアルバートの魂が融合したおかげかな。

説明は面倒なのでしないけど。

光の暴走の心配はなくなり、第一世界の光と闇のバランスは保たれた。

やっと、第一世界は救われたんだ・・・!

などど話していると、そこに気まずそうに現れるにゃんこ(水晶公)。

満身創痍で死にかけてるのに申し訳ない気持ちのほうが大きくて辛そうな表情のにゃんこがかわいそうになってくる。

原初世界で眠りに着いた時以来だったから、「おはよう、グ・ラハ・ティア」って名前を呼んだら泣きそうになってるにゃんこ。

見た目そのままだけど中身おじいちゃんだってことを忘れそうだ。

 

もう、このあたり感情の揺さぶられ方が激しすぎて何とも言えない。

エメトセルクが消えた淋しさから、申し訳なさ・英雄が死ななかったことへの安堵・名前を呼ばれた嬉しさで感情がグチャグチャなにゃんこのシーン。

 

シナリオライターが全力で泣かせに来ているのを感じる。

 

そしてエンディングへ

 

テンペストからの戻りは素泳ぎだしウリエンジェははぐれるしそれはもう大変で。

だけど迎えてくれた人たちの声は温かく力強く不安など感じられず。

爽やかな天気の穏やかさに一段落ついたことを実感した。

 

エンディングロールが流れるのを見ながら、涙と海水と潮風で全身ベタベタなのを思い出し、早く宿屋でシャワーを浴びたいと思うクロだった。

 

漆黒5.0までの分終了(感想)

 

ここまで終わった感想です。

「漆黒のヴィランズ」は、聞いてはいたけどすっごく面白かった。

 

異世界から始まる話の導入。(ファンタジー感が強い)

かと思えば今までの話からちゃんと地続きである。(クリタワ、アシエン、光の巫女)

元は同じ星なのに独自の世界観や歴史、生活がちゃんとある。

イル・メグの妖精とかアマロとか独自の生命もいる。

人間味を感じるキャラクター(敵も)

それぞれのキャラクターの決意と選択。

ぶつかり合う主張からの結末。

 

なにより主人公がちゃんと主人公している!

 

おつかいのエキスパートだけではない主人公!

セリフの選択肢が多かったのも良かった。

(何パターンもあるやつは宿屋の紀行禄で選択肢変えて見てしまうくらいおもしろい)

 

第一世界は安定した。

あとはどうやって暁のみんなが原初世界へ帰るのか。

 

まだまだ「漆黒のヴィランズ」を遊びたい。

 

 

 

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