第96話 終末体験

エメトセルクを追う

 

クロです。

「最奥で待つ」と言ったエメトセルクを追い、彼の再現した終末のアーモロートを突き進んだ。

 

第94話 アシエンの計画
クロです。 ヒュトロダエウスに聞いた十四人委員会の計画は、原初世界の命を捧げて古代人を生き返らせるというものだった。 アシエンはそのためにゾディアークを再復活させようとしている。 エメトセルクとの再会 意思の確認 人民管理局で入館許可証を受...

 

終末のアーモロートを進んでいく

 

終末の災厄の際には暴発した古代人たちの創造魔法が恐怖を象り「獣」が暴れまわった。

その(再現された)獣を退けながら奥へと進むクロたち。

 

さぁ、終末のアーモロートに案内しよう

 

エメトセルクの声が響く中、堕ちる流星をかいくぐり先へ進む。

終末体験ツアーの始まりである。

 

星の理は唐突に乱れほつれていく

創世に用いられてきた術もまた暴走して獣を生んだ

祈りが蛮神を生むように、人の恐怖が獣に転じる

 

最初の獣は、醜悪な姿をしていた

あらゆる命の存在を拒むかのように災いの流星を降らせた

 

(1ボス「ファースト・ビースト」撃破)

 

それを倒したとて終末は止められはしない

 

大地は崩れ、水は血となり、文明は燃え尽きる

 

獣の叫びは恐怖を掻き立て、その恐怖が新たな獣を生む

そして獣は天より災いの流星を呼ぶのだ

 

一度恐れを抱いたらもう歯止めは効かない

心の底で恐怖が膨らむように、獣もまた肥え太り爆ぜるのだ

 

2ボス「ターミナス・ベルウェザー」撃破

 

災厄はこの程度ではない

真相を見せてやろう

 

さあ、進むがいい

かつて私たちが見た星の終わりの時を

 

星は暗くなっていく

再び理を紡がねばならない

 

決意する我らの前にその獣は立ちふさがる

 

最後の獣は絶望の底から現れた

その言葉は破滅の光、逃げ惑うことしかできない

迫りくる最後の獣を見て人はついに思い知る

途方もない犠牲を払わねば、もはや星は救えない、と

 

そして最後のボス「メガセリオン」を倒したクロたちが見たものは。

 

立ちはだかる獣を倒した先に見たのは

 

古代人たちを絶望の底に堕とした終末の再現ツアーをなんとか潜り抜けたクロたち。

足元に広がる星の激しく燃える様子は何とも言い難い。

星の壊れるほどの災厄とはこれほどのものか。

星の悲鳴が聞こえるようだ。

 

 

そこに姿を現したエメトセルクに、「ほう、ここまできたか。でもその戦いぶりでは不合格だ」と言われてしまう。

まだ「なりそこない」扱いである。結構厳しい。

 

全員を一撃で吹き飛ばし、これがそのまま「真なる世界と今の世界の差」だと言う。

 

「確かにあなたの世界より不出来かもしれないけどね!生きたいと、生きたかったと足掻いてる人たちがいた!」とアリゼーは訴える。

 

アリゼーを筆頭に食い下がる面々だったが、エメトセルクはひとつずつ「茶番だよ、その人生も何もかも」「満足な命も持たないものが生きたいなどと馬鹿馬鹿しい」と切り捨てる。

 

「君が否定するなら何度でも立ち上がり、力を言葉を尽くそう。生きるとはそうやって行いを積み重ねることだ、命の形で定められることじゃない」とアルフィノ君が言っても「無駄だよ、お前は何者でもないんだから」と箸にもかけないエメトセルク。

 

「世界は私たちが取り戻す。お前たちの歴史はどこにも繋がることはない。英雄なんていなかったのさ」と続けるエメトセルク。

 

「今を諦める理由にはならないのよ!」とヤ・シュトラは毅然と言い放つ。

 

「未来へ継がれることを望んでいるのはあなたも同じではないのですか?」とウリエンジェは問う。

 

諦めたらそこで試合終了だからねっ!

 

エメトセルクもサクッと終わらせることなく問答に付き合ってくれるあたりやさしい。

まぁ、いなくなったら問答もできないからね。彼なりに「まぁまぁのなりそこないがいた」ことを惜しんでくれているのかもしれない。

 

託される

 

みんな一言モノ申してはいたが、申した後にエメトセルクの魔力に立っていられず倒れていったので向かい合っているのはクロだけになってしまった。

 

そして身体の中から光が溢れてくるクロ。

抑えていた光の暴走が再び始まった。

 

「それ見ろ光の暴走の再開だ!さぁ委ねろ!化け物になり果てるがいい!」とエメトセルクに煽られるクロ。

 

隙を突いたサンクレッドも駆け寄ったリーンもエメトセルクに倒された。

やばい、これやばいんでは?

暴走してはちきれ寸前のクロ。

視線が霞み白い世界になる。

ホワイトアウト寸前!?

 

静けさの中で不意に声がした。

 

「なぁ、あと一歩進む力があったら、この世界を、すべての世界を救えるか?」

 

そこにいたのはアルバート。

 

もちろんだ!!!(と答えるクロ)

 

「なら・・・魂ごと持っていけ!」

 

そして微笑むアルバートとクロの魂はひとつになった。ひとつに戻った。

 

アム・アレーンで光の氾濫を止める際にミンフィリアに力を貸したアルバートの仲間たち。

ひとりだけ残された意味がわからず長い時を彷徨っていたアルバート。

そしてクロと再会して希望を見つけたアルバート。

元はひとつの魂だと言われたクロとアルバート。

 

ミンフィリアはこの事態を予見していたのかなぁ。

 

そして魂の色が見えるエメトセルクは動揺している。

そういえば旧知の人だったらしいよね。元の魂の人。

 

「いいや、違う、あいつじゃない。たたのなりそこないだ」

 

たったひとり立ち上がったところで何になると言うエメトセルクに背後から声をかける者がいた。

 

「ひとりにはさせないさ!」

 

ボロッボロのにゃんこである。

閉じ込められていた檻から出てきたらしいが、「愚かな。死んでもおかしくなかったはずだ!」と閉じ込めた本人がビックリしている。

 

「逆だよ。このままじゃ死にきれないから這い出してきたんだ」と返すにゃんこ。

魔法陣を展開させ召喚を始めるにゃんこ。

他の英雄をいっぱい呼び出すにゃんこ。

ごめんな、ひとりじゃ勝てそうもなくて。

 

(都合7体呼び出し、盛り上がる展開で討滅戦が始まる)

 

 

 

コメント