第89話 お仕置きが必要だ

世界は再び光にあふれていた

クロです。

大罪喰い討伐に成功したもののボロボロの状態でクリスタリウムに戻ってきました。

第88話 最後の大罪喰い
最後の大罪喰い クロです。 巨大タロースを使って浮いた山頂と地面をつなげることが出来た。 道中わらわらとやって来る罪喰いの集団を蹴散らしながら登っていく。 そこにいたのは自らを創造主イノセンスと名乗るヴァウスリーだった。 訂正。 クロたちが...

自らが取り込んだ光が溢れそうな状態のクロ。

体内エーテルはかなりグチャグチャでたぶん生きてるのが不思議な状態。

人を襲わないものの大罪喰い見たいな状況(エメトセルク曰く)なので世界から取り戻した夜は再び無くなってしまった。

宿屋で静養してたんだけど、気晴らしに散歩でも行こう。

アルバートと拳を重ねる

見晴らしのいい場所で黄昏ているとアルバートが現れた。

自分たちのしたことで全滅を免れた第一世界。

本当にこれで良かったのか、いっそ統合された方が良かったのではと自分のしたことの正解をずっと悩んでいたというアルバート。

みんなでラダー大昇降機を動かし、巨大タロースが立ち上がった時に心が震えたと言う。

自分たちが戦うことしかしなかったから人が一丸となって道を拓くとこなんて見たことがなかった。

それがすごく眩しかったと。

こんな世界で生きもがき手を取り合い天にまで這い上がろうとする奴らがいるなら自分は間違っていなかった。

この世界をこんな未来に繋げたことを、やっと誇れる!と。

アルバートの決意

アルバートに言われて拳を重ねたアルバートとクロ。そこに光が溢れだす。

なぜかアルバートはクロにだけ干渉できるようだ。

「やっぱり」

アルバートに予感はあったようだが、何しろ光の氾濫を起こすという大間違いを過去に起こしているのでまた間違うのが怖くて自分の選択が信じられなかったんだそうだ。

でもクロたちがアルバートのやったことを正解だと証明してみせた。

この世界に繋げたのは間違いではなかったと証明してみせた。

「だから今なら誓える、この魂をお前に賭ける」

「お前が世界の敵になりそうだったら止めてやるし、進もうとするなら背中くらいは押してやるから思うように進め」

・・・やだ、この背後霊イケメンなんでは。

チャイ氏じゃないけどちょっとときめくところだったぜ。

フェオちゃんのやさしさ

続いてフェオちゃんが現れた。

辛かったら妖精王をクロに譲ってくれるという。

そしてそのままイルメグで妖精として暮らせばいいと、逃げ道を示してくれた。

人ではなくなるけど、愛しい存在を無くすよりはいいというやさしさだ。

フェオちゃんから慈悲を感じた。

まぁそんな気はないんだけど。

フェオちゃんもそれはわかっていたようで「わたしの言うことなんてこれっぽっちも聞く気がないのだわ」と言いつつ進む道に迷ったときは一度立ち止まりなさいと助言してくれた。

まぁ『友人』(これはフェオちゃんの友人である水晶公のこと)の街でも見てこい的なことを言われたので散歩を続けよう。

変人の噂

ウロウロしてたら変人の噂を聞いた。

ヘンテコ敏腕職人がこの世界にはいるらしい。

それはさておき街を歩いて街の生い立ちのおさらいなどしているとライナにカギを渡された。

いつも謁見する星見の間の更に奥の部屋のカギだ。

コルシア島に行く前に水晶公がライナに預けていったらしい。

過去視

ライナに入っていいと言われたので、何か手がかりがあればと水晶公の部屋に入ってみた。

すると本が山積みの部屋で突然の過去視が始まる。

そこでは水晶公とウリエンジェの会話と計画が視れた。

彼はクロたちが見送ったあと眠りについたが、第八霊災の際に起こされクロを殺させないという使命を持って原初世界から第一世界に渡ってきたのだ。時間と時空を超えて。

この馬鹿ニャンコ!

ほんっと、馬鹿ニャンコだよ。

お仕置きが必要だ。

あーなんかそれだけでやる気が起きてきた。

今なら光を抑え込める気がする。

 

 

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