第140話 暁月編・14

クロです。

イルサバード派遣団が出発した。

第139話 暁月編・13
クロです。 ご無沙汰しております。 前回は何だったっけ?食事会だったかな? イルサバード派遣団 あれからしばらくしてお偉いさん方による協議の結果、ガレマール帝国に向かうことになった。 サンクレッド達の報告にあった帝都に現れた巨大な塔、おそら...

寒冷地仕様の服をタタルが用意してくれたおかげで何とか凍えずに進行することが出来ている。

ガレマルド入り

遠くに見えるのは帝都に現れた巨大な塔か。

撃ち落されるのを回避するため雪原の手前から徒歩で進軍してきたのだが、テンパード化した帝国兵に襲われた。

面倒くさかったのはその前にサンクレッドを動かして隠密行動させられた方なのだが、まさかFF14でMGSをさせられるとは。。。

ともあれ襲ってきた帝国兵は無力化して今はポークシーによる治療をしている。

時間はかかるだろうがそれこそをしに来たのだ。

中には第III軍団長もいたのでいずれ詳しい話が聞けるかもしれない。

キャンプ・ブロークングラス

ガレマルドからは少し距離があるがガレマール帝国の玄関口に位置する村。

何故か人の気配がない。

全員テンパードとなってしまったのか獣に食われたのか。

凍えるわけにもいかないのでひとまず借りて拠点とすることになった。

名前がないと不便なのでキャンプ・ブロークングラスと名付けられたここでルキアの指示の元しばらく過ごすことになる。

当面の活動として工員による暖房設備の整備が重視された。

凍える寒冷地では暖房は必須!リムサとイシュガルドの機械に詳しい人材があてられる。

ヤ・シュトラはグリダニアの治療師と共にポークシーによるテンパード化の治療を受け持つと言う。

サンクレッドはウリエンジェ、エスティニアン、グ・ラハを連れて市街の偵察をしにいくらしい。

クロと双子はルキアから別の仕事を任された。

捜索活動


ルキアの指示で氷原に生き残った人がいないか探すことになったクロと双子。

とはいえ一面真っ白で人なんているのか?という感じだ。

そんな中、拠点周辺を見回りしていたエマネランが女性の人影を見つけた。

女性は見間違わないと自信たっぷりなエマネランを信じて氷原を少し進むと足跡を見つけた。

ほどなくして女性がひとり、辺りを警戒しながら歩いているのを見つける。

いきなり声をかけると逃げ出してしまいそうなのでこっそりストーキングする。

どうやら住んでいるらしい家にたどり着いたので声をかけてみた。

見つけた数人の避難民

女性に声をかけると非常にビックリされ、最初は家に爆弾を仕掛けてあると嘘までつかれる。

かなり怖がられるクロたちだったが、アルフィノ君が自分たちは取り残された生存者を保護しに来たのだと説得する。

リキニアと名乗った女性が他にも人がいるというので声をかけてみた。今度は男性が三人だ。

リキニアが頑なに家の中には誰もいないと言っていたのが気になるが、まずは男たちに話を聞いてみよう。

ここは元々退役軍人に贈られる別荘のような場所らしい。

暖房の燃料である青燐水が切れて暖がとれないらしいのでアルフィノ君が薪を集めアリゼーが魔法で火をつける。

焚火にあたりながら話を聞くと、騒乱の中逃げ延びた数人で身を寄せ合っていると言う。

彼らは時折鉱石ラジオから流れる国歌の放送を聞く。

おそらく無人の放送局で自動的に流されているだけだが、それでも国歌が聞けるのは心強いのだと。

気になったのは、ひとりがそのラジオからヴァリス帝の声を聞いたと言うのだ。

時期的にヴァリスはゼノスに暗殺されていてありえない、もしかしたら録音なのかもしれないが。

そこにいた誰もが、どうして自分たちが無事なのかわからないし見通しの立たない状況にかなりまいっている様子がうかがえた。

アルフィノ君とアリゼーは、自分たちはガレマールの人たちを助けに来たんだ、キャンプには暖房も食料もある、と訴える。

凍えた身体に低体温を防ぐウルダハ製の錬金薬を飲んでもらったり治癒術も施した。

すべて、良かれと思って。

だがそれは・・・

他にも生き残りがいた

リキニアにも再度話を聞きに行くと逆にあれこれ質問されるクロ。

その時家の中から声が聞こえるがあからさまにとぼけられる。あ、怪しすぎる。

だが、ここから南西にある凍った湖のそばで青燐水の探して精製するしていた人たちがいるという話も聞けた。

クロはリキニアにキャンプに保護してもらうまでの数日間過ごせるだけの青燐水を分けてもらってきて欲しいと頼まれる。

生存者がいるなら行かない手はないので引き受けるクロ。

ひとりでモンスターを避けながら(時には蹴散らしながら)話に聞いた人たちのいる洞窟へ向かうと、入り口で問答無用で襲われた。

どうやら襲撃に来た悪者だと思われたらしい、失礼だな!

見張りをのしたところへアリゼーがやって来た。

アルフィノ君は手当てを続けるというので置いてきたそうだ。

中に入ると、いわゆる属州民たちが集まっていた。

労働力として各地から集められた彼らは種族もバラバラだ。

イルサバード派遣団としての目的を話すと「そいつは助かるぜ!」な反応だ。

ガレアン人たちにこき使われた彼らだが、故郷の家族と別れた時間が長すぎて戻る気になれないままここにいる人もいるようで、帰国するにしてもこのまま残るにしても物資の援助はありがたいということで協力関係を結べそうだ。

ここの代表であるヤレックというロスガルにリキニアから頼まれた青燐水のことを話すと、「あの生粋のガレアン人たちが、なぁ・・・」という反応。

おそらく今まで気位高く属州民に接してきたガレアン人が他種族に頭を下げたことに対する反応だろう。

「まぁ、リキニアには病気の妹がいるそうだし背に腹は代えられなかったってことか」とも。

やはり家の中には人がいたのか!

だがそれを何故隠す?

秘密にされたままの妹のことに嫌な予感がすると言い出すアリゼー。

急いで戻ることにしよう。

ガレマール人から見たエオルゼア人

別荘に戻ると、誰もいない。

おかしい、アルフィノ君はどこだ?

アリゼーと手分けして探すと、建物の裏手で倒れている男たちと負傷したアルフィノ君を見つけた。

荷物を運んでほしいとここに案内されたら襲われたのだとアルフィノ君が言う。

焚火にあたりながら話をしてくれた男たちは本当はクロ達を信じてなどいなかったのだ。

クロ達を『自分たちの土地を奪いに来た異民族』と言い放ったその裏には、住んだ土地を奪われ北方に追いやられたガレアン族の歴史が暗い影を落としている。

そこへ駆けつけたアリゼーが、リキニアと妹の姿が見えないと騒ぐ。

すると二人を逃がすために時間を稼いだのだと男が言う。

確かに魔法を使えないガレアン人からしたらそうかもしれない。

得体のしれない魔法、得体のしれない薬を身に取り込んでまで芝居をうっていたのか。

そこまで恐怖に感じるほどなのか。

エオルゼアに侵略してきたのは軍人だけど、この人たちはただここに住む帝国人であり、被災者であり。他の国、他の種族を友としたこともない内向的なただの人なのだろう。

だから異民族は怖い。本当は助けに来たのではなく奪いに来たのだと妄信している。

ほんっとうに。

放っておけばガレアン人という種族は絶滅してしまうかもしれない。

シドやネロ、ルキアみたいなガレアン人は稀有なんだなぁ。

まぁ内向的な他種族排斥みたいな傾向は少し前のグリダニアやイシュガルド(イシュガルドは政策のせいもある)にもあったし今のうちに何とかしたいよね。

地図から国が消えそうな今、種族を救うことも視野にいれてイルサバード派遣団の有志はやって来たんだ。

 

 

 

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