ひとめぼれ
にゃあさんとお別れをして数年後、夫と暮らし始めて1年ほどたった春の日。お花見の帰りでした。
夫は実家で犬を飼っていたことがありましたが、猫を飼ったことはありませんでした。逆にわたしは犬を飼ったことはありません。そんな二人がふいに入ったペットショップにその子はいました。
アメリカンショートヘアの女の子でした。
抱かせてもらったわたしは、まだ目の青い彼女にひとめぼれ。夫に言わせるとキラキラしたわたしの目をみて、これは連れていくことになるなと直感したそうです。
それくらい、わたしが思い描いていた理想の子猫でした。
即決
何気なく店に入り、かわいい犬猫でも見ていやされよう。そんな感じで飼うつもりもなかったのですが、出会ってしまいました。今まで見たことにない表情のわたしを目前にした夫が覚悟をきめたのもあり、後日また訪れてこの子がいなかったら・・・と考えると答えはひとつでした。
なんの準備もないし、はじめて会った時のにゃあさんより小さい子猫。
店員さんにアドバイスをもらいながら店内を歩き回りお迎えの準備です。
ケージ、キャリーバッグ、猫ベッド、子猫用ミルク、ごはん、猫トイレ、猫砂。その他こまごました物は思いついたときに用意することにして、最低限ひつような物は買いました。
その日のうちに子猫は「うちの子」になったのです。
にゃあさんと別れた日からしばらくは泣いていましたが、猫を飼って後悔したことはありません。「また猫が飼いたい」と思わせてくれたにゃあさんには感謝しかないし、ひとめぼれするような子に今まで会わなかったのもまた運命だったのでしょう。
あぁ、まさかこんな日が来るなんて。また猫と暮らせるなんて!
子猫は夫を籠絡した
夫と子猫
子猫、夫になつく 夫にとって飼うのは初めての猫。 まだ目の青い生後2か月の子猫を、新しい環境になれるまではケージで過ごさせます。ごはんとミルクを小皿に出し、小さい猫トイレと寒くないようにブランケットを用意。 人間が起きている手の空く時間はケ...
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