小さな暴君

やんちゃ坊主

前回は「そら」との出会いから飼い始めるまでを書きました。

はじめてのスコティッシュ・フォールド
立ち耳スコティッシュの男の子と出会った 「ゆずちゃん」が来てから8年が経ち、長女「あくあ」が亡くなってから3年ほど過ぎていた頃です。 GW(ゴールデンウイーク)に何気なく寄ったお店にその子はいました。ピンと立った耳のすっきりした、いかにも猫...

いつものように最初はケージ暮らしから始まります。慣れてきたら少しずつ部屋を探索させていくのですが、活動量が多い気がします。

気の向くままに暴れまくり、電池が切れたら寝る。なんて自由な生き物でしょう。まぁそんな自由を満喫できるのも許されたこの時期だけなのでとても愛おしいです。

三人寄ればパブリック、なのでお姉ちゃん達と一緒に過ごし始めたらお互いの距離を保つことを自然と覚えるはずです。それまでは思う存分自由でいていいよ。

日に日に活動範囲が広がっていく

お姉ちゃん達を避難させてドアを閉めた部屋に放たれた「そら」は跳ねるように歩き回って隅から隅まで探検しました。スライド式本棚の裏側にもよく入りました。

最初は登れなかったローテーブルにもすぐ乗れるようになり、次はちょっと高い椅子の上、次は椅子の背もたれへ、そしてケージの上にも余裕で乗れるようになりました。

お姉ちゃん達との距離

部屋を閉め切らなくなった頃にはお姉ちゃん達とも同じ部屋で過ごしていたので、自分より大きな同類に「そら」はちょっかい出しまくりです。

大きなお姉ちゃん達に会わせても物おじせずに好奇心をあらわにする「そら」。逆にお姉ちゃん達は元気いっぱいのちいさな新顔にはつきあってられないわーという感じのマイペースです。

しっぽであしらわれる「そら」、距離を取られてもくっつく「そら」、たまに舐めてもらえるのが嬉しいようでお姉ちゃんにかまってもらいたい「そら」。

「さくら」は「そら」が苦手なようで別室にいることが多くなりました。「そら」もなんとなく感じ取って「さくら」とすれ違っても遠慮しがちに手が動くようになりました。

「ゆず」はたまに嫌がりながらも一緒の部屋にいてじゃれてくれるし、「そら」は眠るときは「ゆず」にくっついて寝ていました。

相性はあるのでみんな仲良くとはいかないのはわかっていたこと、それぞれ過ごしてくれていいのです。飼い主の愛は平等で、それを感じてくれたらいいのです。

しつけもこの頃

すばしっこく走るようになった「そら」ですが、他の子と同じように食事とトイレの邪魔はしないように教えます。

テーブルの上の人間の食べ物も同じです。うちの子たちはみんな人間の食べるものに興味はあっても手を出すことはありません。人が食べるものの中には猫の毒になるものが多いので、そこは徹底しています。

ただ困ったことにそらには噛み癖があり、自分より大きなお姉ちゃんとじゃれる時は興奮してか力いっぱいじゃれていたので仲裁するわたし達の手は小さな傷が絶えませんでした。(これは後にぱたりと落ち着きます)

もうひとつ困ったことは人間用のトイレに入ること。

すばしっこすぎてドアを開けたすきに何度もトイレに侵入されました。そのたびに引きずり出されて手足だけでなく腹毛まで除菌シートで拭かれる「そら」。手足がまだ短いうえに長毛だし踏ん張って床に這うし、背中以外はシートで除菌されまくりです。

怒られても何度も繰り返すあたり、遊びのひとつと思われていた感もありますが、まぁこれも飽きたのかいつのまにかやらなくなりました。

ミルクを飲むのが下手

ミルクとふやかしフードから入るのはうちに来た仔猫たち恒例なのですが、「そら」はミルクを飲むのがすごく下手です。ものすごく、下手です。

小皿にだしたミルクの半分は舌に跳ね上げられて床に飛び散ります。勢いよく舐めるのですが噴水のように飛び散ります。ミルクを飲んだ後は顔まわりを拭かれるのもいつものことになりました。

これは大きくなった今でも直らないらしく、水を飲んだ「そら」の鼻づらには水滴がついています。床にまき散らさなくなっただけでもよかったかな。(真上には跳ね上げている様子)

とてもしあわせ

いつも思うことですが、仔猫の成長はあっという間です。

最初は青い瞳の仔猫が、わがもの顔で家中を走り回る頃には瞳の色が変わり。手の平にのる大きさの数百gしかなかった身体がどんどん大きくなる。

この数か月をそばで見守れるしあわせ。

だいたい生後2か月の仔猫が家に来ますが、1週間単位で体重もみるみる増えていきます。生後半年も経てばそこそこの大きさになり避妊去勢手術できる時期です。1年もすれば立派な大人の猫。

この最初の1年。特に前半の半年。

変化の激しいこの時期を一緒に過ごし見守れるのがすごく楽しいしうれしい。だんだん「うちの子」になっていくのを実感できるのが子猫を育てる醍醐味だと思っています。

それにしても「そら」は生後半年で2.5㎏あったんですよ。大きくてびっくりです。男の子だからなの?

猫のこと
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