最後の大罪喰い
クロです。
巨大タロースを使って浮いた山頂と地面をつなげることが出来た。
道中わらわらとやって来る罪喰いの集団を蹴散らしながら登っていく。
そこにいたのは自らを創造主イノセンスと名乗るヴァウスリーだった。
訂正。
クロたちが物理的に追い詰め、アルフィノ君が言葉で追い詰めた結果ヴァウスリーが化けた。
いや、化けたのか?
化けたのか肥え蓄えたエネルギーを放出して元に戻ったのかは定かではない。
最後まで自らが正義だと信じて色々言っていたヴァウスリー。
そう育てられたのだから仕方ない部分もあるが、アルフィノ君の言うように自分を正当化するために民を犠牲にするのは違うということを理解しないまま消えた感じだったなぁ。
ともかくヴァウスリーを倒してコルシカ島にも夜を取り戻した。
最後の大罪喰いを倒したことでここにも夜が戻ってきた。
これでノルブラント全土から夜を取り戻したぞー!
急展開
喜んだのもつかの間、来た、ついに来た。
クロが吸い込んだ大量の光の決壊。
集めた大量の光にクロの身体が耐えられない。
水晶公の正体
そのタイミングを見て水晶公が現れた。
なぜ今、なぜこのタイミングで?
混乱するクロたちに水晶公は言った。
「大罪喰いの光を全て集めたこのタイミングを待っていた。
その力を全て奪い私は呪縛から解き放たれ自由になる。」
水晶公を止めようとする面々を制するウリエンジェ。
「何もせず見守ってください」と。
水晶公の作りだすでたらめな魔法陣に気付くヤ・シュトラ。
ウリエンジェの言っていた秘策とはこれなのかと。
あれでは失敗して次元の狭間で死ぬだけだと。
そう、自らを悪者にして犠牲になり全てを終わらせるつもりなのだ水晶公は。
え、それってクロたち元の世界に帰れないんでは?
フードがはだけた水晶公は見覚えのある顔だった。
クリスタルタワーの話に出てきたニャンコだ。
クロと約束をしたニャンコだ。
こら、ニャンコ!!
名前を呼ぶとニャンコは言った。
「さよなら、俺の一番の英雄」
ダメだったら!それは許さないぞ!お気に入りの猫の犠牲は許さん!!
すべてを掻っ攫うエメトセルク
水晶公のでたらめな魔法陣が発動かという時に、それを止める人物がいた。
止めるというか、水晶公が背後から襲われ倒れた。
エメトセルクだ。
とても不機嫌そうに現れたエメトセルク。
彼は水晶公が正体を隠して何を考えているかと思えば英雄ひとり助けることに全力だったことに呆れ、大罪喰いの光を吸収しきれずに壊れかけているクロに幻滅していた。
同等の者と話がしたいと言ったエメトセルクは力不足だったクロを残念な存在に位置付け罪喰いと同じ存在なったお前のせいで世界は恐怖すると言った。
夜は再びなくなり、お前に挑もうとしてその強さに絶望するだろうと。
なまじ理性が残り仲間や同胞を襲うことに耐えられなくなったら殺してやるから会いに来い、と。
そしてエメトセルクは自身の計画を邪魔して掻っ攫おうとした瀕死の水晶公をその場で殺しはせず、その力に興味があるようで連れて行ってしまった。
「テンペストにいる」と言い残して。
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