第66話 水晶の靴

イル・メグのアマロたち

クロです。

ン・モウ族から石の杖を受け取り、次に向かったのはイル・メグの北東ヴォレクドルフにあるアマロの集落だった。

第65話 ン・モウ族
3つ目のカギ クロです。 溺れさせられかけたけど、フーア族から「貝殻の王冠」を譲り受けた。 アルフィノ君とアリゼーはリダ・ラーンに戻ってユールモア軍を監視するというので別行動だ。 ン・モウ族と石の杖 続いてウリエンジェの案内で向かったのはン...

先祖返り

第一世界の飛行獣アマロ

この世界のチョコボ的乗り物であるアマロは、はるか昔のロンカ帝国時代に人に寄り添う友として作られた。

作られたといっても生物(いきもの)なので、なんというか人工物的なものではなく、親しみやすくなついてくれる感じに魔法で知恵を与えられている。

もともと人会話した彼らは長い時間のあいだにしゃべらなくなったけど、幼いころから話す内容などは理解していて、長く人といれば(100年くらい?)人語を話せるんだって。

話せるようになったアマロは先祖返りしたってことらしい。

でも話すアマロはびっくりされたり迫害されたり物珍しさから追いかけられたりとにかく生き辛い。

そのため人里離れた妖精郷イル・メグに入り、妖精王の許可をもらってイル・メグでゆっくりとした時間を過ごしている。

人より寿命も長いから愛する主人が先に亡くなり、それが辛くてイル・メグに来たアマロもいるみたいだ。

セト

そんなイル・メグのアマロたちの中でもひときわ大きいアマロを訪ねるようにン・モウ族に言われて来たわけだけど、アマロの長的存在であるセトを訪れたクロたちは「君たち人間が好きだから危険を冒させたくない」という理由で水晶の靴を譲ることを断られた。

人が好きなアマロにしてみれば、大罪喰いを倒した後にまた人間が大罪喰いになるのを心配している、いわば善意で渡してくれない。

ウリエンジェも言ってたけどこれは厄介だ。

とりあえず他のアマロの話を聞いたり困っていることを解決してみるいつもの流れ。

アマロの羽を撫でるとふわっふわ!らしいよ。ミンフィリアが興奮してた。

一通り集落のアマロと会話してもう一度セトと話してみた。

アマロは人に寄り添う生き物だから一度撫でてくれただけの人でも戦ったり死んだりしてほしくないんだって。

それでも行かなきゃならないんだと言うクロに、セトが実力を見せてほしいと言うのではぐれ罪喰いの討伐もしてみた。実力は見せた。

靴を渡すか考えてる間、セトから失くしたメダルを探してほしいと頼まれる。

湖に落としちゃったんだけどアマロは水中が苦手だから、と。

泳ぎは得意だ任せろ!!(コウジン族の加護様様)

メダルと思い出

湖の底でメダルを見つけてセトに届けたらほんとーに嬉しそうでちょっとビックリした。

また試されてるのかなーって思ってたんだけど、本当に大切な宝物だったみたいだ。

セトが語ってくれたメダルの思い出っていうのは冒険者との旅の思い出だった。

まだ幼くてしゃべれなかったけど冒険者が相棒として記念にくれたメダルがすごくうれしかったし誇らしかったと語ってくれた。

そしてその冒険者はそのうち英雄と呼ばれるようになり世界を救い、世界を救ったがために世界の終わりを招き大罪人と呼ばれるようになってしまった闇の英雄アルバートだった。

最近では宿屋で現れる幽霊、クロの背後霊みたいになっているアルバートだね。イル・メグにも来てるぞ。

本当に、最初はただ困っている人を助けただけのお人好しだったんだ、とセトは語る。

あぁ、はい。身に覚えがあるよあるよ。

どうしてこんなことになったのか、とにかくアルバートたちが悪く言われるのが嫌でイル・メグで静かに暮らしているらしいセト。

君とアルバートの魂の色は同じだねと言うセト。

色。アマロは魂に色がついて見えるらしい。

人によって魂の色は違うんだけどクロとアルバートの色はよく似てるんだ、って。

大罪喰いに会いに行く

セトを説得して納得してもらって水晶の靴を渡してもらった。

これでこの地の大罪喰いに会う準備は済んだ。

この世界を救うために行ってくる!

光の加護のない他のみんなはイル・メグに入ってきたユールモア軍の様子を見にリダ・ラーンに向かってもらい、クロはティターニアのいるリェー・ギア城に向かう。

おおおおおおお!

(漆黒初の討滅戦です!)

 

 

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