第58話 アルフィノ君と合流

コルシア島

クロです。

アリゼーとクリスタリウムに戻ってきたので今度はアルフィノ君を回収します。

第57話 第一世界での活動開始
アリゼーに会いに行く クロです。 水晶公に第一世界に呼ばれ、ざっくりこの世界の現状を知った。 先に来ていた賢人の仲間たちがノルブラントと呼ばれる地域の各地で活動していることを聞いたあと、まずはアルフィノ君とアリゼーに会うといいと言われたので...

スティルタイド

クリスタリウムからアマロに乗ってコルシア島の東の海岸に着いた。地元の人に聞いてみたらどうもアルフィノ君は「お手伝いのエキスパート」として有名らしい。

すぐ近くの漁村スティルタイドによくいるというので行ってた。

そしてお手伝いのエキスパートを待ちながら自分もお手伝いすることになる展開。

うん、わかってた!

予想通りだよ!

まぁ会えたからいいか~。

それにしても過疎ってるなこの辺り。人の少ない島なのかな?

ゲートタウン

地味に手伝いをしつつ信頼と情報を集めていたアルフィノ君。

薪拾いもできなかったあの頃の自分ではない!そうだ。

あーエスティニアンが懐かしいなぁ。

スティルタイドから移動の途中に罪喰いから助けたおばあちゃん曰く、過疎っているのはみんなユールモアに移住してしまったから、だそう。

ユールモアってのは島の端っこに見える派手な建物?形だけ見るとリムサ・ロミンサぽくもあるような?

ユールモアの近くまで来たらやたら小屋の並んだ場所に出た。

ここはゲートタウンというらしい。

ユールモアに移住希望する人たちが順番待ちをしてるらしいんだよね。

それにしてもなんかユールモアの派手な豪華さに比べてすごく質素というか貧乏くさいというかそんな雰囲気が漂ってるきがする。

ユールモア

アルフィノ君によるとユールモアとはお金持ちが住む派手な都市で、光の氾濫から生き残ったものの希望もないので残った時間を楽しく生きようという人たちの歓楽街らしい。

お金のない人たちが入るにはそのお金持ちたちに仕える仕事に就くしかないようだ。

そしてゲートタウンはその仕事の空き待ちをする人たちであふれている。

とか言ってたらユールモアから二人のピエロの女の子がやってきて魚料理のできる人を探していると言う。

早速料理できる人が選ばれて行った。

あと残った人たちにもメオルというパンっぽいものを配給していった。

どうやらゲートタウンにいれば配給品で食いっぱぐれはないようだ。

そりゃ人がいっぱいいるわけだよね。

潜入調査

カイ・シル

ユールモアで調査したいアルフィノ君はどうやってユールモアに潜入しようか作戦を練っていた。

コルシア島は文字どおり海に囲まれた島だ。

海にはオンド族(サハギン族に似ている)が住み、彼らは海では手に入らない農作物を欲している。

逆に彼らの持つ真珠は陸では手に入りにくい貴重品だ。

オンド族と取引したアルフィノ君は真珠を土産にユールモアの貴族に自分を売り込む作戦を立てていた。

のだが、作戦を盗み聞きしていたミステル族(ミコッテ族に似ている)の少年に取引商材の農作物を横取りされた。

見つけて問い詰めると、なんでもゲートタウンで一緒にユールモアに入ることを誓った仲間がいて、彼らが先にユールモアに入っていったので焦っていたらしい。

悪いことと知りつつ取り柄のない自分はこうでもしないとユールモアに入れないと思ったと。

他で生きる選択肢はないのかとアルフィノ君に聞かれたが、友達との約束が重いのかユールモアへのあこがれが強すぎるのかユールモア以外は考えられないと。

お人好しのアルフィノ君はカイ・シルと名乗る少年にオンド族との取引のノウハウを教えてゆずってしまった。

絵描き

さて作戦は振出しに戻ったしどうするかね~と思っていたら海岸に人が倒れているのを見つけたアルフィノ君。

急いで駆けつけ救助した。

助けた男はユールモアで画家をしていたが雇い主の機嫌を損ねて海に突き落とされたという。

え。

もう見た目からしてすっごい高さがあるんだけど!?

それってもうひとごろs・・・

おびえた男はもうユールモアには近寄らないと去って行ったが去り際にアルフィノ君に一本の絵筆を残した。

ユールモアに入りたいならそのうち画家を募集するはずだから使い込んだ絵筆を見せれば入れるだろう、と。

そしてまんまと絵描き募集に乗っかったアルフィノ君。

クロはアシスタントってことで同行できることになった!

潜入成功

そしてシャワーを浴びせられる。

臭いとか、汚いとか、言うな!

シャワーを浴びて香水をかぶってやっとお貴族様にお目通りがかなうらしい。

猫の鼻なめるなよ犬には及ばないが人間の数十万倍だぞ鼻が利かなくなるわ!(※犬は数百万倍)

ご対面。

こいつらが画家をクビにしたチャイ夫妻か~。

初めて見るふくよかなミステル族の奥方はいかにも育ちが良さそうだ。そして一見偉そうだが奥方のお願いにノーと言えないおっさんの方も育ちがいいんだろうな。

チャイ夫人に即気に入られたアルフィノ君のおかげでユールモアで活動できるようになった。

アルフィノ君が絵を描いているあいだクロは自由に見学していいってことだったのであちこち行って情報収集だ!

・ユールモアの市民は罪喰いに襲われない。(どんなカラクリが?)

・ユールモアに入った人間はたまに海に落ちる以外は死体も出ない。(なんか胡散臭くなってきた)

画伯健在

聞き込みを終えて戻るとアルフィノ君がチャイ氏に「絵がそっくりすぎるだろー!」と怒られてた。

あーそうだった。

アルフィノ君の似顔絵とかそっくりだった。

チャイ夫妻の絵を描いてたアルフィノ君だけど、忖度とかしないもんなー。

見たまんまのふくよかな夫人にチャイ氏は慌てたわけだ。

見たままじゃなく美しいと思えるような絵を描けと言うわけだねーこりゃ描き直しか?

そこに悲鳴が響いた。

何事だ!?

公開処刑

なんでも不届きものを元首のドン・ヴァウスリーが公開処刑しているらしい。

上の階でやってるから見てきていいよと言われたのでアルフィノ君と駆けつけてみた。

その部屋に入ってまず目に入ったのは罪喰いたち。

人を襲う様子もなくまるでペットのように佇んでいる。

そしてこの巨漢。

これがユールモアの元首ドン・ヴァウスリーのようだ。でかすぎ。

そして床にうずくまる見覚えのあるミステル族。カイ・シルだ。

どうやらアルフィノ君に教えてもらった作戦をしくじったらしいカイ・シル。

嘘をついた罰として飛び降りろと言われたものの余りの高さに「出来ません」と言ったら「じゃあ罪喰いに肉を食わせろ」と腕を切り落とさせられるところだったらしい。

こわっ!

もうケンカしかない感じ

カイ・シルは嘘をついたかもしれないが彼のあこがれに辱めで応えるのがユールモアの市民なのかとお怒りのアルフィノ君。

対してユールモアの絶対の正義である自分の言葉に従えないものは些細なことでも処断するというドン・ヴァウスリー。

アルフィノ君が画家としてユールモアに来たことを知ったドン・ヴァウスリーは自分の絵を一枚描いてみろとアルフィノ君に言うけど、「お前に必要なのは絵じゃなくて鏡だろこの醜いブタめ!(意訳)」と言い放ち傷ついたカイ・シルを連れて部屋を出る。

もちろんドン・ヴァウスリーは激怒してアルフィノ君を殺してやると叫ぶのでユールモアから追われるわけだけど、調査も済んで実態もなんとなくわかったからまぁいいかー。

カイ・シルのケガはアルフィノ君が治癒魔法で治してあげた。

彼はしばらくゲートタウンからも離れて一人で生きるらしい。

チャイ夫妻を描いた絵は、実は夫人の心に刺さったようでアルフィノ君贔屓な夫人はこっそりユールモアで支援してくれそうだ。

さて、コルシア島の調査も済んだのでクリスタリウムへ帰ろう。

 

 

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