クロです。
集めてきた青燐水は暖房には回してくれないらしい。
作戦開始
「作戦が決まった」とクイントゥスに呼ばれるユルス。
戻ったユルスは双子を捕虜に残しクロとユルスでキャンプに向かうことになったと告げる。
憤るアリゼーだったが、サンクレッドから要求は呑んで構わないと言われていたクロは任せて待つように説得する。
首輪のスイッチに手をかけていたユルスにアリゼーは気付いていたのだろうか?
抵抗を諦め大人しく従う双子にホッとしながらスイッチをさげたユルス。
そんなユルスと二人でキャンプ・ブロークングラスに向かうことになったクロ。
ユルスの家とガレマールの旗
道中寄り道をするというのでついて行くと、瓦礫になった家の前でユルスは家族のことを語った。
自分は仕事でクイントゥスの傍でラジオを聞いていて助かったのだと。
あの夜、家にラジオはなく、
夜が明けて家につくと家族はいたがもう言葉が届かなくなっていて襲われたのだと。
家族を手にかけるしかなかったユルス。
家族は本当ならその朝帝都を出るはずだったのだと。
内乱が収まるまで安全な場所に避難してもらう約束だったのだと。
どうしようもなかった苦しい出来事を語ったユルスは続いて国旗の話をし始めた。
ガレマールの国旗には民族の団結を示す鎖が描かれている。
でも、この国がなくなったら死んだ同胞が生きた証はどこに残るのか?と、ユルスは答えの出ない悩みを抱えていた。
交渉
ユルスの家のあった場所に立ち寄った後、キャンプ・ブロークングラスに着いた。
ユルスは双子の命と引き換えに物資を全ておいて領外へ撤退することをルキアに要求する。
撤退の時に飛空艇をひとつ置いて行けば派遣団が去ったのを確認した後にふたりを乗せて帰すと。
だがそこに、サンクレッドたち偵察隊から双子を保護し首輪を外したとの報告が入る。
「これでまた我々は同じテーブルにつける」
と立場が平等になったことで改めてクイントゥスを交えて話したいことがあると言うルキア。
同盟軍に何か情報が入っているようだ。
「それは不可能だ」とユルスが拒む。
交渉が失敗した場合の指示も受けている、と。
後ろから会話を聞いていたであろう第I軍団の兵士たちが押し寄せてきた。
ユルスたちは強硬手段に出る指示を受けていたようだ。
「我らガレマール帝国第I軍団、祖国の頂を護る者。皇帝陛下亡き今も、この地は尊き帝都なれば。同胞戻り来るまで、身命尽きようとも、蛮族を排せよ!」
口上を挙げながら剣を抜くユルス。
ルキアも剣を抜かざるを得ない状況になり一触即発の状態になってしまった。
が、それを止めたのはア・ルン・センナだった。
「双方、話を聞け!ってんだ!」
と魔法をぶっ放すア・ルン。白魔導士でもブチ切れるんだと言わんばかりだ。
作戦の行方
気を取り直したルキアが派遣団に入ってきた情報をユルスに聞かせる。
そもそも第I軍団の作戦は第X軍団との共闘だった。
だがその第X軍団と他の軍団との交渉が決裂しまくった。
大半の軍団が独自路線を突き進み、交信すらままならない中で第X軍団自体が属州兵の反乱を許し事実上戦えなくなった。
そしてアラミゴに到着した彼らはグランドカンパニー・エオルゼアに保護を申し込み受理された。
「嘘だ、騙されるものか!」
そう言うユルスにルキアは続ける。
「いいや、事実なのだ。第I軍団長あてに伝言も預かっている『イルは立たず』と」
イルとはおそらくガレマール帝国の階級のひとつで特別職を表すもの。
非常時に任命される皇帝の全権代理を表す。
伝言を聞いて、まぎれもない事実なのだと悟ったユルスは動揺する。
「聞こえてましたか、クイントゥス様。俺たちは、どうすれば・・・」
指示を仰ぐユルスに「第X軍団の判断に従う」と告げるクイントゥス。
彼らの作戦は失敗したのだ。
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